とうだいとわかる別董大
千里黄雲白日曛
北風吹雁雪紛紛
莫愁前路無知己
天下誰人不識君
北風吹雁雪紛紛
莫愁前路無知己
天下誰人不識君
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
千里の黄雲 白日曛し
北風 雁を吹いて雪紛紛
愁ふる莫かれ 前路に知己無きを
天下 誰人か君を識らざらん
現代語訳
千里の黄雲に白日は曛み、北風が雁を吹き、雪が紛々と舞う。この先に知己がいないなどと愁うな——天下に、君を知らぬ者などいるものか。
原文と書き下し文の対照
千里黄雲白日曛 ― 千里の黄雲 白日曛し
北風吹雁雪紛紛 ― 北風 雁を吹いて雪紛紛
莫愁前路無知己 ― 愁ふる莫かれ 前路に知己無きを
天下誰人不識君 ― 天下 誰人か君を識らざらん
鑑賞
千里の黄雲、日は昏れ、北風が雁を吹く。心配いらない——この先に知己がないなどと。天下で君を知らぬ者はいない。送別が、励ましの言葉に変わります。
日本で親しまれる理由
「莫愁前路無知己、天下誰人不識君」。どこへ行っても、あなたを認める人がいる
語句
- 董大
- 董庭蘭。琴の名手とされる
- 知己
- 自分をわかってくれる友
- 誰人不識君
- 誰があなたを知らぬだろうか
作者
高適の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
高適が友人董大を送った七絶。知己を信じる送別の定番。