ほくひのきょうか北陂杏花
一陂春水繞花身
花影妖嬈各占春
縦被春風吹作雪
絶勝南陌碾成塵
花影妖嬈各占春
縦被春風吹作雪
絶勝南陌碾成塵
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
一陂の春水 花身を繞り
花影 妖嬈として各春を占む
縦ひ春風に吹かれて雪と作るとも
絶だ勝る 南陌に碾かれて塵と成るに
現代語訳
池いっぱいの春の水が杏の木をめぐり、水に映る花の影はあでやかに、それぞれが春を誇る。たとえ春風に吹かれて雪のように散っても、南の道で踏まれて塵になるよりずっとよい。
原文と書き下し文の対照
一陂春水繞花身 ― 一陂の春水 花身を繞り
花影妖嬈各占春 ― 花影 妖嬈として各春を占む
縦被春風吹作雪 ― 縦ひ春風に吹かれて雪と作るとも
絶勝南陌碾成塵 ― 絶だ勝る 南陌に碾かれて塵と成るに
鑑賞
池いっぱいの春の水が杏の木をめぐり、水に映る花の影はあでやかに、それぞれが春を誇る。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「絶勝南陌碾成塵」。散るなら、雪のように美しく舞えばいい。
語句
- 一陂
- 「一陂」——詩の情景を支える語
- 妖嬈
- 「妖嬈」——詩の情景を支える語
- 南陌
- 「南陌」——詩の情景を支える語
作者
王安石の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王安石(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。