かんきょしょかすいごおき閑居初夏午睡起
梅子留酸軟歯牙
芭蕉分緑与窓紗
日長睡起無情思
閑看児童捉柳花
芭蕉分緑与窓紗
日長睡起無情思
閑看児童捉柳花
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
梅子 酸を留めて歯牙を軟らげ
芭蕉 緑を分かちて窓紗に与ふ
日長くして睡り起き 情思無し
閑に看る 児童の柳花を捉ふるを
現代語訳
青梅の酸っぱさが歯に残り、芭蕉の葉は窓の紗に緑を映す。日が長く、昼寝から起きても何をする気も起きない。のんびりと、子どもたちが柳絮をつかまえて遊ぶのを眺める。
原文と書き下し文の対照
梅子留酸軟歯牙 ― 梅子 酸を留めて歯牙を軟らげ
芭蕉分緑与窓紗 ― 芭蕉 緑を分かちて窓紗に与ふ
日長睡起無情思 ― 日長くして睡り起き 情思無し
閑看児童捉柳花 ― 閑に看る 児童の柳花を捉ふるを
鑑賞
青梅の酸っぱさが歯に残り、芭蕉の葉は窓の紗に緑を映す。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「閑看児童捉柳花」。のんびり、子どもの遊ぶのを眺める午後。
語句
- 梅子
- 「梅子」——詩の情景を支える語
- 留酸
- 「留酸」——詩の情景を支える語
- 軟歯
- 「軟歯」——詩の情景を支える語
作者
楊万里の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
楊万里(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。