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せつばい そのいち雪梅 其一

盧梅坡|南宋|七言絶句

梅雪争春未肯降
騒人擱筆費評章
梅須遜雪三分白
雪却輸梅一段香
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

梅雪 春を争ひて未だ肯へて降くだらず

騒人 筆を擱おきて評章を費やす

梅は須らく雪に三分の白を遜ゆずるべく

雪は却って梅に一段の香を輸ゆす

現代語訳

梅と雪が春一番の美しさを争ってどちらも譲らない。詩人は筆を置いて判定に頭を悩ます。白さでは梅が雪に少し負けるが、香りでは雪が梅にひとつ及ばない。

原文と書き下し文の対照

梅雪争春未肯降 ― 梅雪 春を争ひて未だ肯へて降らず
騒人擱筆費評章 ― 騒人 筆を擱きて評章を費やす
梅須遜雪三分白 ― 梅は須らく雪に三分の白を遜るべく
雪却輸梅一段香 ― 雪は却って梅に一段の香を輸す

鑑賞

梅は雪に三分の白さで譲り、雪は梅に一段の香りで負ける——比べても優劣ではなく、それぞれの持ち味。雪梅唱和の、穏やかな知恵です。

日本で親しまれる理由

「梅須遜雪三分白、雪却輸梅一段香」

語句

雪梅
雪と梅を取り合わせた詠題
遜
ゆずる
輸
劣る、負ける

作者

盧梅坡の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

盧梅坡の雪梅詩其一。雪と梅の取り合わせで知られる。

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