しょうじすいちょう小児垂釣
蓬頭稚子学垂綸
側坐莓苔草映身
路人借問遥招手
怕得魚驚不応人
側坐莓苔草映身
路人借問遥招手
怕得魚驚不応人
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
蓬頭の稚子 垂綸を学ぶ
側坐すれば莓苔 草 身を映ず
路人の借問するに遥かに手を招き
魚の驚かんことを怕れて人に応へず
現代語訳
ぼさぼさ頭の子が釣りをまねて、苔の上に横向きに座り、草に体が隠れている。通りがかりの人が道をたずねると遠くから手招きするだけ。魚が逃げるのがこわくて返事をしない。
原文と書き下し文の対照
蓬頭稚子学垂綸 ― 蓬頭の稚子 垂綸を学ぶ
側坐莓苔草映身 ― 側坐すれば莓苔 草 身を映ず
路人借問遥招手 ― 路人の借問するに遥かに手を招き
怕得魚驚不応人 ― 魚の驚かんことを怕れて人に応へず
鑑賞
ぼさぼさ頭の子が釣りをまねて、苔の上に横向きに座り、草に体が隠れている。読み終えても、夢中になっている顔が、いちばん素敵という感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「怕得魚驚不応人」。夢中になっている顔が、いちばん素敵。
語句
- 蓬頭
- 「蓬頭」——詩の情景を支える語
- 垂綸
- 「垂綸」——詩の情景を支える語
- 側坐
- 「側坐」——詩の情景を支える語
作者
胡令能の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
胡令能(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。