ぜっく絶句(江碧鳥逾白)
江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
江 碧にして鳥 逾白く
山 青くして花 然えんと欲す
今春 看又た過ぐ
何れの日か是れ帰年ならん
現代語訳
川は深い緑で、鳥はいよいよ白く見える。山は青々として、花は燃えだしそうに赤い。今年の春もみすみす過ぎていく。いったいいつになったら故郷に帰れる年が来るのだろう。
原文と書き下し文の対照
江碧鳥逾白 ― 江 碧にして鳥 逾白く
山青花欲然 ― 山 青くして花 然えんと欲す
今春看又過 ― 今春 看又た過ぐ
何日是帰年 ― 何れの日か是れ帰年ならん
鑑賞
前半は緑・白・青・赤の色彩が鮮やかな絵画のよう。その美しさが、後半の帰れない嘆きをいっそう際立たせます。
日本で親しまれる理由
「何れの日か是れ帰年ならん」。教科書定番
語句
- 逾
- いよいよ、ますます
- 然
- 「燃」と同じ
- 看
- みすみす、見ているうちに
作者
杜甫の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
杜甫が成都に身を寄せていた時期(764年ごろ)の作とされる。二首連作の第二首。