ぼくさんし卜算子
水是眼波横
山是眉峰聚
欲問行人去那辺
眉眼盈盈処
若到江南趕上春
千万和春住
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
水は是れ眼波の横たはるなり
山は是れ眉峰の聚まるなり
行人に問はんと欲す 那辺にか去ると
眉眼盈盈たる処
若し江南に到りて春に趕ひ上かば
千万 春と住まれ
現代語訳
水は流し目の波、山は寄せた眉の峰。旅立つ君にどこへ行くのか聞けば、眉と目のうるわしい山水の地へという。もし江南で春に追いついたなら、どうか春といっしょにずっと留まっておくれ。
原文と書き下し文の対照
水是眼波横 ― 水は是れ眼波の横たはるなり
山是眉峰聚 ― 山は是れ眉峰の聚まるなり
欲問行人去那辺 ― 行人に問はんと欲す 那辺にか去ると
眉眼盈盈処 ― 眉眼盈盈たる処
若到江南趕上春 ― 若し江南に到りて春に趕ひ上かば
千万和春住 ― 千万 春と住まれ
鑑賞
水は流し目の波、山は寄せた眉の峰。日常の一コマが、そのまま詩になっています。
日本で親しまれる理由
「千万和春住」。春に追いついたら、春といっしょにいて。
語句
- 那辺
- 「那辺」——詩の情景を支える語
- 眉眼盈盈
- 「眉眼盈盈」——詩の情景を支える語
作者
王観の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王観(北宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。