かんしょく寒食
春城無処不飛花
寒食東風御柳斜
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
春城 処として花を飛ばさざるは無し
寒食 東風 御柳斜めなり
現代語訳
春の都では、花びらの舞わない場所はどこにもない。寒食の日、東風に宮中の柳がななめになびく。
原文と書き下し文の対照
春城無処不飛花 ― 春城 処として花を飛ばさざるは無し
寒食東風御柳斜 ― 寒食 東風 御柳斜めなり
鑑賞
寒食の日、春の都に花が飛び、東風が漢の宮廷のしだれ柳をなびかせる。夕暮れ、蝋燭の光が漢の家々へ配られる——季節の行事が、都の華やぎそのものになります。
日本で親しまれる理由
「春城無處不飛花」。春の都は、どこもかしこも花が舞う
語句
- 寒食
- 清明の前、火を使わず冷食する節日
- 御柳
- 宮中の柳
- 漢宮
- 漢の宮廷。唐の宮廷をいう
作者
韓翃の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
韓翃の七絶。寒食の日の長安を詠み、唐詩選などでも親しまれる。