りっしゅんぐせい立春偶成
律回歳晩氷霜少
春到人間草木知
便覚眼前生意満
東風吹水緑参差
春到人間草木知
便覚眼前生意満
東風吹水緑参差
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
律回りて歳晩 氷霜少なく
春 人間に到りて草木知る
便ち覚ゆ 眼前に生意満つるを
東風 水を吹いて緑参差たり
現代語訳
暦がめぐり、年の暮れには氷も霜も少なくなった。春が人の世に来たことを草木が知っている。目の前に命の気配が満ちてくるのを感じる。春風が水面を吹き、緑のさざ波がゆれる。
原文と書き下し文の対照
律回歳晩氷霜少 ― 律回りて歳晩 氷霜少なく
春到人間草木知 ― 春 人間に到りて草木知る
便覚眼前生意満 ― 便ち覚ゆ 眼前に生意満つるを
東風吹水緑参差 ― 東風 水を吹いて緑参差たり
鑑賞
暦がめぐり、年の暮れには氷も霜も少なくなった。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「東風吹水緑参差」。春が来たことを、草木はちゃんと知っている。
語句
- 人間
- 「人間」——詩の情景を支える語
- 緑参差
- 「緑参差」——詩の情景を支える語
作者
張栻の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
張栻(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。