さんちゅう山中
荊渓白石出
天寒紅葉稀
山路元無雨
空翠湿人衣
天寒紅葉稀
山路元無雨
空翠湿人衣
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
荊渓 白石出で
天寒くして紅葉稀なり
山路 元雨無きに
空翠 人の衣を湿す
現代語訳
荊渓の水は痩せて白い石があらわれ、空は冷えて紅葉もまばらになった。山道にはもともと雨など降っていないのに、山のみずみずしい緑の気が衣をしっとり濡らす。
原文と書き下し文の対照
荊渓白石出 ― 荊渓 白石出で
天寒紅葉稀 ― 天寒くして紅葉稀なり
山路元無雨 ― 山路 元雨無きに
空翠湿人衣 ― 空翠 人の衣を湿す
鑑賞
荊渓の水は痩せて白い石があらわれ、空は冷えて紅葉もまばらになった。読み終えても、雨がなくても、山の緑が心をうるおすという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「空翠湿人衣」。雨がなくても、山の緑が心をうるおす。
語句
- 荊渓
- 「荊渓」——詩の情景を支える語
- 白石
- 「白石」——詩の情景を支える語
- 天寒
- 「天寒」——詩の情景を支える語
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王維(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。