せいりんのかべにだいす題西林壁
横看成嶺側成峰
遠近高低各不同
不識廬山真面目
只縁身在此山中
遠近高低各不同
不識廬山真面目
只縁身在此山中
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
横より看れば嶺を成し側よりすれば峰と成る
遠近高低 各同じからず
廬山の真面目を識らざるは
只だ身の此の山中に在るに縁る
現代語訳
横から見れば連なる尾根、そばから見ればそびえる峰。遠く近く、高く低く、見る場所によってみな姿が違う。廬山の本当の姿がわからないのは、ただ自分がこの山の中にいるからなのだ。
原文と書き下し文の対照
横看成嶺側成峰 ― 横より看れば嶺を成し側よりすれば峰と成る
遠近高低各不同 ― 遠近高低 各同じからず
不識廬山真面目 ― 廬山の真面目を識らざるは
只縁身在此山中 ― 只だ身の此の山中に在るに縁る
鑑賞
山の景色を詠みながら、「当事者には全体が見えない」という人生の真理を語る哲理詩。「真面目」(しんめんもく)の語の出典としても知られます。
日本で親しまれる理由
「廬山の真面目を識らず」
語句
- 西林
- 廬山の西林寺
- 真面目
- 本当の姿
作者
蘇軾の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
元豊七年(1084年)、蘇軾が廬山を訪れ、西林寺の壁に書きつけた作とされる。