しゅうなんべつぎょう終南別業
行到水窮処
坐看雲起時
偶然値林叟
談笑無還期
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
行きては到る 水の窮まる処
坐しては看る 雲の起こる時
偶然 林叟に値へば
談笑して還期無し
現代語訳
歩いて川の水が尽きる源まで行き、腰をおろして雲の湧きたつのを眺める。ふと山の老人に出会えば、話がはずんで帰る時を忘れてしまう。
原文と書き下し文の対照
行到水窮処 ― 行きては到る 水の窮まる処
坐看雲起時 ― 坐しては看る 雲の起こる時
偶然値林叟 ― 偶然 林叟に値へば
談笑無還期 ― 談笑して還期無し
鑑賞
歩いて川の水が尽きる源まで行き、腰をおろして雲の湧きたつのを眺める。日常の一コマが、そのまま詩になっています。
日本で親しまれる理由
「談笑無還期」。行き止まりで、雲が生まれるのを見る。
語句
- 行到
- 「行到」——詩の情景を支える語
- 水窮
- 「水窮」——詩の情景を支える語
- 坐看
- 「坐看」——詩の情景を支える語
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王維(盛唐)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。