しゅんぎょう春暁
春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
春眠 暁を覚えず
処処 啼鳥を聞く
夜来 風雨の声
花落つること知る多少ぞ
現代語訳
春の眠りは心地よく、夜が明けたのにも気づかなかった。あちこちから鳥のさえずりが聞こえる。そういえば昨夜は風雨の音がしていた。花はどれほど散ってしまったことだろう。
原文と書き下し文の対照
春眠不覚暁 ― 春眠 暁を覚えず
処処聞啼鳥 ― 処処 啼鳥を聞く
夜来風雨声 ― 夜来 風雨の声
花落知多少 ― 花落つること知る多少ぞ
鑑賞
寝床の中で耳に届く鳥の声から、昨夜の嵐の記憶、そして見えない庭の落花へと想像が広がります。のどかさの中に、過ぎゆく春を惜しむ気持ちがほのかに漂う一首です。
日本で親しまれる理由
「春眠暁を覚えず」は慣用句として定着
語句
- 暁
- 夜明け
- 処処
- あちこち
- 夜来
- 昨夜から
- 多少
- どれほど(多いことか)。疑問・詠嘆
作者
孟浩然の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
孟浩然が故郷の襄陽に近い鹿門山で隠棲していたころの作と考えられている。