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えんじょう怨情

李白|盛唐|五言絶句

美人捲珠簾
深坐顰蛾眉
但見涙痕湿
不知心恨誰
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

美人びじん 珠簾しゅれんを捲まき

深ふかく坐ざして蛾眉がびを顰ひそむ

但ただ見みる涙痕るいこんの湿うるおふを

知しらず心こころに誰たれをか恨うらむ

現代語訳

美しい人が玉のすだれを巻き上げ、奥深く座って美しい眉をひそめている。ただ涙のあとが濡れているのが見えるだけで、心の中で誰を恨んでいるのかはわからない。

原文と書き下し文の対照

美人捲珠簾 ― 美人 珠簾を捲き
深坐顰蛾眉 ― 深く坐して蛾眉を顰む
但見涙痕湿 ― 但だ見る涙痕の湿ふを
不知心恨誰 ― 知らず心に誰をか恨む

鑑賞

理由を語らず、仕草と涙のあとだけで女性の憂いを描き出す。余白が想像をかき立てる閨怨詩です。

日本で親しまれる理由

美人の憂いを描く

語句

珠簾
玉で飾ったすだれ
蛾眉
蛾の触角のような美しい眉
顰
ひそめる

作者

李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

李白の閨怨詩の一つ。

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