こうかくろうにてもうこうねんのこうりょうにゆくをおくる黄鶴楼送孟浩然之広陵
故人西辞黄鶴楼
烟花三月下揚州
孤帆遠影碧空尽
唯見長江天際流
烟花三月下揚州
孤帆遠影碧空尽
唯見長江天際流
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
故人 西のかた黄鶴楼を辞し
煙花 三月 揚州に下る
孤帆の遠影 碧空に尽き
唯だ見る長江の天際に流るるを
現代語訳
親友の孟浩然は、西のこの黄鶴楼に別れを告げ、花がすみの三月、揚州へと下っていく。ぽつんと一つの帆影は青空の彼方に消え、あとはただ長江が天の果てへと流れていくのが見えるばかり。
原文と書き下し文の対照
故人西辞黄鶴楼 ― 故人 西のかた黄鶴楼を辞し
烟花三月下揚州 ― 煙花 三月 揚州に下る
孤帆遠影碧空尽 ― 孤帆の遠影 碧空に尽き
唯見長江天際流 ― 唯だ見る長江の天際に流るるを
鑑賞
華やかな春の旅立ちと、帆影が消えたあとの広大な景色。後半は別れの言葉を一切使わず、見送り続ける李白の姿だけで、名残惜しさを伝えています。
日本で親しまれる理由
送別詩の代表。高校漢文の定番
語句
- 故人
- 古くからの友人(亡くなった人ではない)
- 煙花
- 春がすみに花がけむる様子
- 天際
- 空の果て
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李白が敬愛した先輩詩人・孟浩然を、武昌(いまの武漢)の黄鶴楼で見送ったときの作。開元年間の作とされる。