ホーム › 漢詩一覧 › 白雲泉

はくうんせん白雲泉

白居易|中唐|七言絶句

天平山上白雲泉
雲自無心水自閑
何必奔衝山下去
更添波浪向人間
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

天平山上 白雲泉

雲は自ら無心 水は自ら閑しずかなり

何ぞ必ずしも山下に奔衝ほんしょうし去りて

更に波浪を添へて人間に向かはん

現代語訳

天平山の上の白雲泉。雲はただ無心に、水はただ静かに。どうしてわざわざ山の下へ駆けおりて、人の世にさらに波風を立てに行く必要があろう。

原文と書き下し文の対照

天平山上白雲泉 ― 天平山上 白雲泉
雲自無心水自閑 ― 雲は自ら無心 水は自ら閑かなり
何必奔衝山下去 ― 何ぞ必ずしも山下に奔衝し去りて
更添波浪向人間 ― 更に波浪を添へて人間に向かはん

鑑賞

天平山の上の白雲泉。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。

日本で親しまれる理由

「更添波浪向人間」。雲は無心、水は静か。自分のペースで。

語句

奔衝
「奔衝」——詩の情景を支える語
天平
「天平」——詩の情景を支える語
山上
「山上」——詩の情景を支える語

作者

白居易の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

白居易(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

あわせて読みたい