はくうんせん白雲泉
天平山上白雲泉
雲自無心水自閑
何必奔衝山下去
更添波浪向人間
雲自無心水自閑
何必奔衝山下去
更添波浪向人間
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
天平山上 白雲泉
雲は自ら無心 水は自ら閑かなり
何ぞ必ずしも山下に奔衝し去りて
更に波浪を添へて人間に向かはん
現代語訳
天平山の上の白雲泉。雲はただ無心に、水はただ静かに。どうしてわざわざ山の下へ駆けおりて、人の世にさらに波風を立てに行く必要があろう。
原文と書き下し文の対照
天平山上白雲泉 ― 天平山上 白雲泉
雲自無心水自閑 ― 雲は自ら無心 水は自ら閑かなり
何必奔衝山下去 ― 何ぞ必ずしも山下に奔衝し去りて
更添波浪向人間 ― 更に波浪を添へて人間に向かはん
鑑賞
天平山の上の白雲泉。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「更添波浪向人間」。雲は無心、水は静か。自分のペースで。
語句
- 奔衝
- 「奔衝」——詩の情景を支える語
- 天平
- 「天平」——詩の情景を支える語
- 山上
- 「山上」——詩の情景を支える語
作者
白居易の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
白居易(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。