かやついりょう夏夜追涼
夜熱依然午熱同
開門小立月明中
竹深樹密虫鳴処
時有微涼不是風
開門小立月明中
竹深樹密虫鳴処
時有微涼不是風
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
夜熱 依然として午熱に同じ
門を開いて小く立つ 月明の中
竹深く樹密にして虫鳴く処
時に微涼有り 是れ風ならず
現代語訳
夜の暑さは昼の暑さとまるで変わらない。門を開けて月明かりの中にしばらく立つ。竹が深く木の茂る、虫の鳴くあたりから、ときおりかすかな涼しさが来る。風ではないのに。
原文と書き下し文の対照
夜熱依然午熱同 ― 夜熱 依然として午熱に同じ
開門小立月明中 ― 門を開いて小く立つ 月明の中
竹深樹密虫鳴処 ― 竹深く樹密にして虫鳴く処
時有微涼不是風 ― 時に微涼有り 是れ風ならず
鑑賞
夜の暑さは昼の暑さとまるで変わらない。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「時有微涼不是風」。風がなくても、虫の声に涼をもらう。
語句
- 夜熱
- 「夜熱」——詩の情景を支える語
- 依然
- 「依然」——詩の情景を支える語
- 午熱
- 「午熱」——詩の情景を支える語
作者
楊万里の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
楊万里(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。