さいれんきょく採蓮曲
菱葉縈波荷颭風
荷花深処小船通
逢郎欲語低頭笑
碧玉掻頭落水中
荷花深処小船通
逢郎欲語低頭笑
碧玉掻頭落水中
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
菱葉は波に縈り 荷は風に颭る
荷花深き処 小船通ふ
郎に逢うて語らんと欲して頭を低れて笑へば
碧玉の掻頭 水中に落つ
現代語訳
菱の葉は波にまつわり、蓮は風にひるがえる。蓮の花の深いところを小舟が通う。恋しい人に会って話そうとして、うつむいて笑ったら、碧玉のかんざしが水に落ちた。
原文と書き下し文の対照
菱葉縈波荷颭風 ― 菱葉は波に縈り 荷は風に颭る
荷花深処小船通 ― 荷花深き処 小船通ふ
逢郎欲語低頭笑 ― 郎に逢うて語らんと欲して頭を低れて笑へば
碧玉掻頭落水中 ― 碧玉の掻頭 水中に落つ
鑑賞
菱の葉は波にまつわり、蓮は風にひるがえる。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「碧玉掻頭落水中」。うつむいて笑ったら、簪が水に落ちた。
語句
- 掻頭
- 「掻頭」——詩の情景を支える語
- 菱葉
- 「菱葉」——詩の情景を支える語
- 縈波
- 「縈波」——詩の情景を支える語
作者
白居易の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
白居易(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。