しょじ書事
軽陰閣小雨
深院昼慵開
坐看蒼苔色
欲上人衣来
深院昼慵開
坐看蒼苔色
欲上人衣来
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
軽陰 小雨を閣め
深院 昼も開くに慵し
坐に看る 蒼苔の色
人の衣に上り来たらんと欲するを
現代語訳
薄曇りが小雨をとどめ、奥まった中庭の門は昼でも開けるのがおっくうだ。座って苔の青さを眺めていると、その色が衣にまで這いのぼってきそうだ。
原文と書き下し文の対照
軽陰閣小雨 ― 軽陰 小雨を閣め
深院昼慵開 ― 深院 昼も開くに慵し
坐看蒼苔色 ― 坐に看る 蒼苔の色
欲上人衣来 ― 人の衣に上り来たらんと欲するを
鑑賞
薄曇りが小雨をとどめ、奥まった中庭の門は昼でも開けるのがおっくうだ。読み終えても、苔の青さが、衣にうつりそうな静かな日という感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「欲上人衣来」。苔の青さが、衣にうつりそうな静かな日。
語句
- 軽陰
- 「軽陰」——詩の情景を支える語
- 閣小
- 「閣小」——詩の情景を支える語
- 深院
- 「深院」——詩の情景を支える語
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王維(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。