そうべつ送別(下馬飲君酒)
下馬飲君酒
問君何所之
君言不得意
帰臥南山陲
但去莫復問
白雲無尽時
問君何所之
君言不得意
帰臥南山陲
但去莫復問
白雲無尽時
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
馬より下りて君に酒を飲ましむ
君に問ふ何くにか之く所ぞと
君は言ふ意を得ず
南山の陲に帰臥せんと
但だ去れ 復た問ふこと莫からん
白雲 尽くる時無し
現代語訳
馬から下りて君に酒をすすめ、どこへ行くのかと尋ねた。君は言う、世の中が思うようにならないので、終南山のふもとに帰って隠れ住むのだと。それならもう行きたまえ、これ以上は聞くまい。山の白い雲は尽きることがないのだから。
原文と書き下し文の対照
下馬飲君酒 ― 馬より下りて君に酒を飲ましむ
問君何所之 ― 君に問ふ何くにか之く所ぞと
君言不得意 ― 君は言ふ意を得ず
帰臥南山陲 ― 南山の陲に帰臥せんと
但去莫復問 ― 但だ去れ 復た問ふこと莫からん
白雲無尽時 ― 白雲 尽くる時無し
鑑賞
問答だけで進み、最後に「白雲尽くる時無し」と結ぶ。俗世を離れる友への共感と、隠遁の世界の豊かさが、短い言葉の余白から伝わります。
日本で親しまれる理由
「白雲尽くる時無し」
語句
- 之
- 行く
- 陲
- ほとり
- 帰臥
- 故郷に帰って隠れ住む
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
送別の相手は不明。