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そうげつ霜月

李商隠|晩唐|七言絶句

初聞征雁已無蝉
百尺楼高水接天
青女素娥倶耐冷
月中霜裏闘嬋娟
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

初めて征雁を聞けば已に蝉無し

百尺の楼高くして水 天に接す

青女せいじょ素娥そが 倶に冷に耐へ

月中霜裏 嬋娟せんけんを闘はす

現代語訳

渡り雁の声を初めて聞くころ、もう蝉はいない。百尺の高楼から見れば水は空に連なる。霜の女神と月の女神は寒さにも負けず、月の中と霜の中で美しさを競いあう。

原文と書き下し文の対照

初聞征雁已無蝉 ― 初めて征雁を聞けば已に蝉無し
百尺楼高水接天 ― 百尺の楼高くして水 天に接す
青女素娥倶耐冷 ― 青女素娥 倶に冷に耐へ
月中霜裏闘嬋娟 ― 月中霜裏 嬋娟を闘はす

鑑賞

渡り雁の声を初めて聞くころ、もう蝉はいない。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。

日本で親しまれる理由

「月中霜裏闘嬋娟」。寒さの中でこそ、美しさは冴えわたる。

語句

青女
「青女」——詩の情景を支える語
素娥
「素娥」——詩の情景を支える語
嬋娟
「嬋娟」——詩の情景を支える語

作者

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作られた背景

李商隠(晩唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

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