かかすい花下酔
尋芳不覚酔流霞
倚樹沈眠日已斜
客散酒醒深夜後
更持紅燭賞残花
倚樹沈眠日已斜
客散酒醒深夜後
更持紅燭賞残花
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
芳を尋ねて覚えず流霞に酔ふ
樹に倚りて沈眠すれば日已に斜めなり
客散じ酒醒む 深夜の後
更に紅燭を持して残花を賞す
現代語訳
花をたずねて、知らぬまに仙酒に酔ってしまった。木にもたれて眠りこむと日はもう傾いていた。客が帰り酔いもさめた深夜、さらに紅いろうそくを手に、残りの花を愛でる。
原文と書き下し文の対照
尋芳不覚酔流霞 ― 芳を尋ねて覚えず流霞に酔ふ
倚樹沈眠日已斜 ― 樹に倚りて沈眠すれば日已に斜めなり
客散酒醒深夜後 ― 客散じ酒醒む 深夜の後
更持紅燭賞残花 ― 更に紅燭を持して残花を賞す
鑑賞
花をたずねて、知らぬまに仙酒に酔ってしまった。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「更持紅燭賞残花」。夜がふけても、灯りを手に花を愛でる。
語句
- 尋芳
- 「尋芳」——詩の情景を支える語
- 不覚
- 「不覚」——詩の情景を支える語
- 酔流
- 「酔流」——詩の情景を支える語
作者
李商隠の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李商隠(晩唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。