そうし相思
紅豆生南国
春来発幾枝
願君多採擷
此物最相思
春来発幾枝
願君多採擷
此物最相思
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
紅豆 南国に生ず
春来たりて幾枝をか発す
願はくは君 多く採擷せよ
此の物 最も相思
現代語訳
紅い豆は南の国に育つ。春が来て、どれほどの枝を伸ばしただろう。どうか君、たくさん摘んでおくれ。この豆こそ、人を思う心をいちばんよく表すものだから。
原文と書き下し文の対照
紅豆生南国 ― 紅豆 南国に生ず
春来発幾枝 ― 春来たりて幾枝をか発す
願君多採擷 ― 願はくは君 多く採擷せよ
此物最相思 ― 此の物 最も相思
鑑賞
紅豆は「相思子」とも呼ばれ、思いのしるしとされました。恋の詩としても、友への思いの詩としても愛され、歌にもなって広く口ずさまれています。
日本で親しまれる理由
紅豆を詠む恋の詩
語句
- 紅豆
- 南方に産する赤い豆。相思子
- 採擷
- 摘み取る
- 相思
- 互いに思い合う
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
友人の李亀年がこの詩を歌ったと伝えられる。「春来発幾枝」を「秋来発故枝」とする本もある。