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しゃこてん鷓鴣天

辛棄疾|南宋|詞

陌上柔桑破嫩芽
東隣蚕種已生些
平岡細草鳴黄犢
斜日寒林点暮鴉

※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。

書き下し文

陌上はくじょうの柔桑 嫩芽どんがを破り

東隣の蚕種 已に些いささか生ず

平岡の細草に黄犢こうとく鳴き

斜日の寒林に暮鴉を点ず

現代語訳

あぜ道の柔らかな桑はやわらかい芽を吹き、東隣の蚕の卵はもう少し孵った。なだらかな丘の若草で子牛が鳴き、夕日の林に夕暮れの鴉が点々と散る。

原文と書き下し文の対照

陌上柔桑破嫩芽 ― 陌上の柔桑 嫩芽を破り
東隣蚕種已生些 ― 東隣の蚕種 已に些か生ず
平岡細草鳴黄犢 ― 平岡の細草に黄犢鳴き
斜日寒林点暮鴉 ― 斜日の寒林に暮鴉を点ず

鑑賞

あぜ道の柔らかな桑はやわらかい芽を吹き、東隣の蚕の卵はもう少し孵った。その気配が、短く残ります。

日本で親しまれる理由

「斜日寒林点暮鴉」。桑が芽吹き、蚕が生まれる。春の始まり。

語句

陌上
「陌上」——詩の情景を支える語
嫩芽
「嫩芽」——詩の情景を支える語
黄犢
「黄犢」——詩の情景を支える語

作者

辛棄疾の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

辛棄疾(南宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。

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